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学長からのメッセージ

年始挨拶(令和5年1月) 

 新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。今年のお正月休みは天気に恵まれましたが、ゆっくりお休みになられましたでしょうか?それでは、2023年(令和5年)の年頭にあたりまして、私・学長から二つほどお話しさせていただきます。

 一つは、本学は、発展の新たな段階に入ったということです。それを証するのは二つです。一つは、教員養成フラッグシップ大学の指定です。もう一つが、国立大学改革・研究基盤強化推進補助金(国立大学経営改革促進事業)に採択されたことです。本補助金の採択は、教員養成大学としては本学が初めてです。

 本補助金の審査員の意見を見ますと、教員養成フラッグシップ大学事業で昨年取り組んでいただいた新たな教員養成スタンダードの作成が決め手になったと思います。新・教員養成スタンダードが評価されたことによって、本補助金は採択されたといえます。

 フラッグシップ大学指定と改革推進補助金の採択は、本学の能力・実力の証明であると思います。本学は、ビジョンとして教師教育のトップランナーを標榜しておりますが、フラッグシップ大学指定と改革推進補助金採択は、明らかにそのエビデンスになるといえます。教師教育のトップランナーとしての能力・実力が認められて、これらの事業を推進することにより、発展の新たな段階に入るということです。

 私が、今年の年頭にあたりましてまず皆様に申し上げたいのは、本学は能力・実力が認められているということです。自信を持ってください。

 その上で、二つ目をお聞きいただきたい。いつの時代もそうですが、特に昨今は変化が激しくて、変化に応じた新たな政策が出されてきています。昨年は、いくつもの新しい教育政策が発出されました。そうした教育政策に即した新たなチャレンジが求められます。4点ほど述べます。

 1点目は、先ほど申し上げた、国の重要な政策として推進されている教員養成フラッグシップ大学の事業です。これを昨年に続いて推進します。22単位の科目の実現、既設科目との調整等、いろんなことがあると思います。それから、4+1の5年制を具現化しなければなりません。是非よろしくお願いします。

 2点目は、教員免許更新制が廃止されて、新しくつくられた研修制度である「新たな教師の学びの姿」を推進することです。更新講習でつくった研修コンテンツのオンライン化や、研修成果確認や研修評価のモデル開発が求められます。これらが、国の事業として予算化されましたので、3月までに申請することになります。

 3点目です。昨年の12月19日に、中教審から教師の養成・採用・研修の改革に関する答申が出されました。これも直接本学に関わってきます。

 中でも、先ほど申しました4+1です。学部4年間、教職大学院1年間の5年制です。これの制度化が国で始まります。令和5年度の前半に大学院設置基準が改正され、同年度後半から実施するというスケジュールが示されています。

 この答申の中では、最近はいつもそうですが、教員ニーズの減少を見越した、学部入学定員の見直しや大学間の連携・統合が出ております。本学は、教員就職率がかなり高いので、この点ではあまり影響はないと思いますが、連携・統合への心構えは、何が起こるかわかりませんので、常にもっておく必要があります。

 再来年度実施の教員採用試験から、実施時期が前倒しされることになっています。今より2ヶ月ぐらい早くなるともいわれていますが、それへの対応が必要です。場合によっては、教育実習(実地教育)の実施時期も見直す必要があるかもしれません。

 4点目は、昨年、大学設置基準が改正されたことです。これは、大学間の連携を進めるための規制緩和です。主な内容は、複数の大学で専任教員になれる基幹教員の制度化と、大学の教育課程の特例制度の創設です。

 教育課程の特例制度は、非常に先進的な提案については、これまでの基準に依らないことを認めるものです。従前あった特区制度のようなものだと思いますが、モデルケースとして二つ示されています。

 学部の遠隔事業・オンライン授業は60単位が上限ですが、意義ある先進的取組として認められれば、これが緩和されます。もう一つのケースは、授業科目は原則として、それぞれの大学が自ら開設しなければなりませんが、意味のある大学間連携の提案であれば、30単位までは、他大学で開設した科目を自大学で開設した科目として認めるというものです。

 特例制度についての本学の対応ですが、今のところ少し様子をみたほうがいいと思ってます。どういう提案が特例として認められるかをよく見て、フラッグシップの成果とも関連させて、具体的な対応を考えるべきです。

 以上、フラッグシップ大学と経営改革補助金に採択されたことで、本学の能力・実力は認められていますので、自信をもって、教師教育のトップランナーとしての新たな段階の発展を図るべく、国の政策の要請する新たな取り組みを推進して行くべきということです。

 これから年度末です。重要な行事と来年度に向けての準備があります。学部の一連の入試、大学院の3月入試、博士課程の入試があります。また、卒業式・修了式や入学式等の準備があります。附属学校園も同様です。

 大学院と学部、附属学校園の入学者の確保、これは非常に重要です。大学院については7日も説明会がありますが、どうぞよろしくお願いします。

 来年度の予算編成をこれから行います。これに直接かかわるのが、共通指標による運営費交付金の傾斜配分、つまり成果を中心とする実績状況に基づく配分です。これの内示が昨年末にありました。本学は、2,400万円のプラス査定です。今年度初めてプラス査定でしたが、それから1,700万円の増です。教職員の方々の取り組みが、たとえば論文の数であるとか、就職率であるとか、修了生調査であるとか、若手教員比率などの人事マネジメント改革であるとか、そういうことが評価されました。こちらも感謝申し上げます。

 最後になりますが、まだコロナは続いておりますので、是非こちらも留意して、元気に今年一年頑張っていただければと思います。それではどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

令和5年1月5日
兵庫教育大学長 加治佐哲也

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