魅力ある学び舎、そして出身地の紹介 《太田 八千代さん》
太田 八千代 さん大学院学校教育研究科修士課程 教育内容・方法開発専攻 文化表現系教育コース 言語系教育分野(英語) |
私は、平成25年度、文化表現系教育コース、言語系教育分野(英語)に入学しました。朝来市に住んでおり、加東市まで毎日約55キロ、往復110キロを通っています。以前の勤務校が片道5分程度でしたから、私にとって、車での移動時間はとても有意義に過ごすための時間となっています。
さて、加東市から北西に位置している朝来市ですが、自然が豊かで、歴史文化も古く、温泉や芸術でも有名な町です。特に、『竹田城跡』は、山城遺跡として全国でもまれな完存する遺構であり、よく晴れた早朝に朝霧が発生し風物詩となっています。この雲海に包まれた姿や竹田城から見下ろす風景は、全国、あるいは世界に「天空の城」・「日本のマチュピチュ」とも呼ばれ親しまれるようになりました。そのため、多くの登山客でもにぎわっています。私のお薦めは、対面にある『立雲峡』に上り、同じ高さから竹田城を眺めることです。春は桜の名所でもあります。
そして、史跡『生野銀山』。織田、豊臣、徳川の幕府直轄鉱山として栄え、明治元(1868)年に政府直轄となり、その後、皇室財産にもなった大鉱山です。昭和48(1973)年に閉山しましたが、実際に掘られていた坑内が残っており、当時のままの岩肌や、電機仕掛けの人形により再現された作業風景を見ることができます。1キロある坑内は、年中13度に保たれており、夏場は相当涼しい場所となっています。平成25年11月15日、文化審議会が生野町を「生野鉱山および鉱山町の文化的景観」として国の重要文化的景観に選定するよう文部科学相に答申しました。この選定は兵庫県内から初めてであり、現役の鉱業都市が選ばれるのも全国初となります。是非、生野銀山にも足を運んでいただきたいと思います。また、全国でも珍しい自然保護植物「ひかげつつじ」の大群生地もあります。春、山肌を埋め尽くす薄黄色は圧倒です。
朝来市のPRがほとんどとなりましたが、この英語コースには、小学校・中学校・高校の現職の先生を始め、大学から院に進学したストレートと呼ばれる方々、また英語を学びたいと英語以外の分野から入学された方々もいます。また、県内でも、北は但馬、南は阪神地域、岡山、岩手、そしてアメリカからの同期生もいて、いろんな人との関わりのなかで、刺激を受け合っています。院生活は、2年間と短い間ですが、そのような方々と学生生活を満喫しながら、日々、自分自身の課題にも取り組んでいます。

