本学修了生が第２回向山洋一教育賞を受賞しました

　本学大学院社会系教科マネジメントコース修了生（令和５年３月修了）で、現在、加古川市立別府西小学校に勤務する小原嘉夫さんが、第２回向山洋一教育賞 教育技術賞を受賞しました。
　向山洋一教育賞は、教育技術の開発、普及、発展を願って、日本教育技術学会が創設したもので、今回、小原さんが受賞した教育技術賞は、向山洋一教育賞として設けられた４つの賞の１つで、すべての応募論文及び推薦書の中から最も優れた実践及び研究に与えられる賞です。

〔受賞論文〕
小原嘉夫
「生徒エージェンシー育成のための小学校社会科授業構成理論とその評価
　創造的写真読解モデルを活用した第４学年『わたしたちの県（兵庫県）』を事例に」

〔論文要旨〕
　本研究は、「どのような写真読解プロセスが、OECDによるラーニング・コンパス（Learning Compass）2030の生徒エージェンシー（Student Agency）育成に繋がるのか」を、小学校社会科を事例に明らかにしたものである。小学校社会科における写真読解の先行研究には、向山洋一の「雪小モデル」のように正確な読解や吟味的読解に迫る読み取りフレームワークは存在するものの、生徒エージェンシー育成には結び付きづらい。そこで本研究では、「正確な読解・吟味的読解・創造的読解の順で写真を読み取っていけば、生徒エージェンシー育成に繋ぐことができるであろう」という仮説を設定した。仮説検証のために、生徒エージェンシー育成に繋がる創造的写真読解モデルを活用した授業を開発し（研究Ⅰ）、小学校４年生に対して実践した授業の効果検証を行った（研究Ⅱ）。

〔受賞コメント〕
　𠮷水副学長のゼミで２年間学びました。修了ぎりぎりまでご指導いただき、論文を完成させることができました。今回このような立派な賞をいただき、感謝しております。