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公正な研究遂行のための基本方針

「兵庫教育大学における公正な研究遂行のための基本方針」が平成19年3月14日に制定されました。以下にその全文を掲載しますので、本基本方針を遵守のうえ、公正な研究の遂行に努めてください。

兵庫教育大学における公正な研究遂行のための基本方針

兵庫教育大学は教員の資質能力の向上に対する社会的要請に応えるため,学校教育を中心とした理論的,実践的な教育・研究を進める「教員のための大学」,教育・研究に関して国の内外に「開かれた大学」,さらに教育実践の絶えざる改善・創造に向けて「発信する大学」としての特色を生かしつつ,時代の進展とともに生起する教育諸問題に対応する教員の力量形成を支援し,我が国の教育の一層の発展に寄与することを基本理念としている。

教員の資質向上を通じて我が国の教育の発展に寄与するという本学の社会から負託された使命は,高い志に支えられた熱意と良識に基づく教育・研究活動によって遂行されるものである。研究活動における不正行為は,何よりも正義と倫理にもとる上に学術・文化の発展と社会に甚大な悪影響を及ぼし,本学の名誉と社会的信頼を傷つける。そのような事態に陥らぬよう研究活動における不正行為を未然に防止し,また,不幸にしてかかる行為が生じた際には,適切かつ速やかに対処し,再発を防止しなければならない。

兵庫教育大学は,こうした状況に鑑み,他の模範となるような公正な研究が遂行されるために最大限努力する。以下は,そのための基本方針である。

1.学術研究における不正行為の防止
研究者は,自らの研究活動のあらゆる局面において,捏造,改ざん,盗用などの不正行為を行わないことはもとより,研究データ・資料の適切な取扱いと管理・保存を徹底し,不正行為の発生を未然に防止するよう研究環境の整備に努めなければならない。
2.研究成果の発表の在り方
研究者は,発表する研究データの信頼性の確保に向けて最善の努力を払うとともに,他の研究者の研究成果やオリジナリティーを尊重して公正かつ適切な引用を行うことを基本姿勢としなければならない。また,学術論文等の発表に際しては,オーサーシップや既発表類似データの再利用などについて,各研究組織・研究分野・学術誌ごとにある固有の慣例・ルールに則って細心の注意を払い,著者全員の十分な了解のもとに行うものとする。
3.研究費の適正な使用
研究者は,研究の実施,外部資金を含む研究費の使用に当たっては,その目的等を最大限に尊重するとともに,研究費ごとに定められた条件や使用ルール等を遵守しなければならない。
4.環境・安全への配慮,生命倫理の尊重
研究者は,研究実施上,環境・安全に対して有害となる可能性のあるもの(放射線,放射性同位元素,遺伝子組換え生物,外来生物,核燃料物質,劇毒物,環境汚染物質等)を取り扱う場合には,関連する法令,本学規則,関連省庁や学会等の指針(ガイドライン)等を遵守し,必要に応じて関係委員会の承認を受けるとともに,特に,ヒトや動物を対象とした研究においては生命倫理を尊重しなければならない。
5.研究成果等の共有,守秘義務の遵守,個人情報の保護
研究者は,自らの公表済みの研究成果等を広く研究者コミュニティーに開放し,他の研究者が必要に応じて利用できるよう努めなければならない。一方で,他の研究者の未発表研究成果,特に論文や研究費の審査の過程で知り得たものについては,守秘義務を厳密に遵守しなければならない。さらに,研究の過程で入手した他者の個人情報の保護に努め適正な取扱いを行うものとする。
6.差別やハラスメントの排除
研究者は,研究活動のあらゆる局面において,各個人の人格と自由を尊重し,属性や思想信条による差別を行わない。また,研究上の優位な立場や権限を利用して,その指示・指導等を受けるものに不利益を与えるような言動をとらない。
7.利益相反
研究者は,自らの研究行動に当たって,利益相反に十分に注意を払い,公共性に配慮しつつ適切に対応しなければならない。
8.研究指導者の責務
研究指導者は,研究グループ内における研究データ・資料の適切な取扱いと管理・保存を責任をもって行うとともに,研究グループ内の研究者が各自の能力を十分に発揮できるような研究環境の整備に努める。また,本基本方針の内容を周知徹底し,これを逸脱することのないように最善の配慮を払わなければならない。

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