最後のモラトリアム《廣田 泰伯さん》
廣田 泰伯 さん大学院学校教育研究科修士課程 教育内容・方法開発専攻 認識形成系教育コース 自然系教育分野(理科) |
まもなく、兵庫教育大学の教育研究科に進学してから1年が経ちます。
私は、化学研究室に所属し、勉強や実験を行なっています。大学で専攻していた生物系ではなく化学を選んだのは、中学校の教員には幅広い分野の知識が必要だと思ったからです。院では、学内での学びの中で新しい発見が多くありますが、学外での学びも充実しています。昨年は理科コースの同期の誘いもあり、様々な科学教室のお手伝いもすることができました。
理科に関することではありませんが、私は入学直後から、適応指導教室で補助員をしています。院でしたいと思っていたことの一つでした。不登校というと、どうしてもイメージが先行して語られることが多いですが、様々な理由があり、簡単ではないことを実感しています。学校の意義や、本当に学校に行かなくてはいけないものなのか考えてしまうこともあります。他にも、姫路のNPOが主催する野外活動等にも参加しています。この1年で、無人島での自給自足や、夏の海でのキャンプ、冬の山でのキャンプ、障害児とのキャンプなど、たくさんの子どもたちと遊びました。遊びの中でしか生まれないもの、特別な時間を過ごすことで気付くことができる日常の大切さなど、教員になってから役立てていきたいことの多い活動です。
学生として過ごすことができる時間は残り少ないですが、学内や学外での学びを自分のものにして、自分の描く理想の教員になれるよう、精一杯楽しみたいと思います。