令和3年度大学院同窓会総会・第40回全国研究大会【北海道大会】を開催しました。
令和3年7月31日(土) ホテルライフォート札幌において、令和3年度大学院同窓会総会・第40回全国研究大会【北海道大会】を開催しました。コロナ禍での開催については議論を重ねてきましたが、本来は昨年度の実施予定のところを1年間延期した経緯があることや、オンライン開催のノウハウの蓄積などを考えて、令和3年度は会場参加とオンライン参加を選択できるハイフレックス方式で開催することになりました。とはいえ、会場参加をされた場合のリスクを考え、北海道の方以外は原則オンライン参加という形で開催しました。オンラインについては同窓会本部として初めての取組ということもあり、未熟な面が多々ありましたが、大会は、北海道支部の団結力と緻密な準備・運営により、驚くほどスムーズに開催ができました。この場をお借りしまして、あらためて2年間にわたり、ご尽力をいただいた大会実行委員長 水野和男さん、大会事務局長 一町田昌哉さんはじめ、北海道支部のみなさまに深くお礼申し上げます。
大会の概要を簡単に紹介いたします。
北海道支部以外からの会場参加は、相談役の川村庸子さん、副会長・兵庫県支部代表の船本秀忠さん、東中国・四国ブロック副ブロック長の野村ゆかりさん、本部事務局 菅野の4名でした。
開催日 令和3年7月31日(土)
場 所 北海道札幌市 ホテルライフォート札幌
参加者 会場:20名 オンライン74名 計94名
大会冊子はこちら→令和3年度 北海道大会冊子.pdf
13:00 大学院同窓会総会
令和2年度は、役員会による代理総会でしたので、2年ぶりの総会でした。司会は同窓会本部の菅野が担当しました。
まず、新居寛 同窓会長が挨拶し、続けて、大学から吉水裕也副学長にご挨拶をいただきました。続いて総会に入りました。議長は兵庫県支部代表の船本秀忠さんが選出されました。
総会での審議の結果、提案された、1号議案「令和3・4年度役員」、2号議案「令和2年度事業報告」、3号議案「令和2年度 第39期会計決算報告・監査報告」、4号議案「令和3年度事業計画」、5号議案「令和3年度 第40期予算案」、6号議案「会則の一部改正」のすべての議案は承認されました。
1号議案の承認後、新役員を代表して新居会長があらためて就任のあいさつとこれらの同窓会についての決意を述べました。
本来は総会の最後に、退任された役員の方への感謝状の贈呈式があるのですが、今回はどなたも参加が叶いませんでしたので、紹介にとどめました。
最後に、令和4年度の開催地である愛知県支部代表の鈴木さんから来年度の大会への参加についての依頼と歓迎の言葉をいただきました。なお、この日の連絡では令和4年8月20日(土),21日(日)に開催予定ということでしたが、その日程での開催が難しいことから、変更して、現在は令和4年8月6日(土),7日(日)で調整していただいています。





実行委員会事務局長の一町田さん
14:00 大学院同窓会全国研究大会【北海道大会】
<開会行事>
北海道支部の森万喜子さんの司会で始まりました。水野大会実行委員長のあいさつ、ご来賓の加治佐学長様のあいさつの後、来賓紹介が行われました。
全員オンラインで参加いただきました。ご来賓は以下のとおりです。(敬称略)
学長 加治佐哲也
理事・副学長 須田 康之
理事・副学長 吉水 裕也
副学長・事務局長 松本 吉正
副学長 福井 茂樹
教育研究支援部長 尾白 泰次

司会の北海道支部 森さん

開会のあいさつをされる水野実行委員長

加治佐学長先生のあいさつ(オンライン)
<教育実践研究に係る表彰>
続いて、教育実践研究に関する表彰式を行いました。会場では山谷氏が受賞され、他の方はオンラインで受賞されました。
受賞された皆さんは以下のとおりです。(敬称略)
受賞理由や論文テーマはこちらをご覧ください。→教育実践研究活動等に係る被表彰者のお知らせ
令和2年度 嬉野賞 山谷敬三郎( 3期)推薦
令和2年度 奨励賞 橋本 美彦( 7期)推薦
令和2年度 奨励賞 大島 浩 ( 3期)論文 (表彰状送付済のため紹介のみ)
令和2年度 奨励賞 井上 万紀(33期)論文
令和3年度 奨励賞 富坂 耕次( 9期)論文
令和3年度 奨励賞 井上 万紀(33期)論文
令和3年度 奨励賞 仲井 勝巳(33期)論文
令和3年度 奨励賞 白川 正樹(35期)論文
令和3年度 奨励賞 出村 雅実(29期)論文

受賞者 山谷氏と表彰状

船本副会長から山谷氏に表彰状と記念品をお渡ししました

(上段)加治佐学長と新居会長
(下段)表彰状と受賞者

受賞者お一人お一人に
オンラインで贈呈しました
<学長講話>『これからの日本の教育と兵庫教育大学』 
表彰式に続いて、ご来賓の加治佐学長様から講話をいただきました。
中央教育審議会の委員でもある学長様から、これからの日本の教育の目指す方向、教員免許更新などの具体的な施策、神戸ハーバーランドキャンパスの移転等、大学の今後の具体的なビジョンなど、幅広くお話をいただきました。
(オンライン講話の様子)


神戸よりオンラインで・・・


(一部抜粋)
<教育実践発表>
ここから、北海道支部からの教育実践発表です。
司会は北海道支部の堀籠康行さんです。
〇教育実践発表1 『指導主事としての嬉望』
『指導主事としての嬉望』と題して、帯広市教育委員会 統括指導主事 傳法谷 肇さん(34期 学校経営コース)に発表をしていただきました。
傳法谷さんからは、帯広市において、小学生や中学生が、地域を知り、地域との関わりや地域について考え、地域や自分の未来を創るという「おびひろ市民学」の実践を中心に発表をしていただきました。ゼロからのスタートで、1年間で市内の学校での実践にまで到達させるまでの創意工夫や苦労を熱く語っていただきました。



〇教育実践発表2 『コロナ禍だからこそ。学校改善の事例研究』
「コロナ禍だからこそ。学校改善の事例研究」と題して、小樽市立朝里中学校 校長 森 万喜子さん(39期 教育政策リーダーコース)に発表をしていただきました。
森さんからは、コロナ禍の学校の校長として、学校をどう動かしたか、どのような工夫をしたかについて発表をしていただきました。特にこの困難な状況を単なる災いととらえるのではなく学校改善のきっかけにされたという力強い発表でした。教育行政との関係についても、指示を待つだけでなく、校長として責任をもって主体的に対応することの大切さを語っていただきました。



<記念講演> 『"居場所"を届けて ~君の椅子プロジェクトの16年~』
記念講演は、公益財団法人北海道文化財団理事長の、磯田憲一氏より「居場所"を届けて ~君の椅子プロジェクトの16年~」と題してご講演をいただきました。
子どもたちが生まれてきたことの喜びを形にした「君の椅子」を通して、新しいものにしか価値がないという現代の文化を見直し、古くなることで価値を増し、子どもの成長にともなって椅子として機能を失っても、生涯人生の"居場所"であり続ける「君の椅子」。この椅子を通して生まれた様々な人々との交流、震災時に生まれて、生まれながらに悲しみを背負ってしまった子どもや親の心に喜びと勇気を与える「君の椅子」の力などを、映像も交えながらゆったりとした語り口で話していただきました。毎年椅子のデザインは異なり、過去のものは決して手に入らない。それだけに、椅子は自分だけの大切な"居場所"であり続けることもあらためて知りました。また、実際に椅子を待たせていただきましたが、小さくてもずっしりとした重みがあり、とても頑丈な作りに驚きました。まさに「一生もの」だと思いました。磯田さんの人に対する温かい思いの詰まった感動的な講演でした。


磯田 憲一 氏


生まれた日と名前、一連番号が
刻まれた"世界にひとつだけの椅子"
<閉会行事>
最後に、実行委員長の水野さんから閉会のあいさつがありました。
2年間という長い期間を経て開催されたご苦労とご心労は並大抵ではなかったと思います。本当にお疲れさまでした。

実行委員会事務局長の一町田さん

最後に・・・
今回の大会を通して、北海道支部の結束力の強さと仲の良さにあらためて感動しました。私のオンラインの助手をしていただいた柴田真琴さんは中学校の校長先生、後半の司会をしていただいた堀籠康行さんは紋別市の教育長さんで、現場では「先生」「校長」「教育長」という呼び方をされると思いますが、北海道支部は全員「〇〇さん」です。このフラットな関係が組織を開放的で親しみやすいものにして結束力の強さに結びついているんだなと感じました。