【大学生活短信】『自己を再構築する、学びの旅』《大野 桃代 さん》
![]() |
大野 桃代 さん大学院学校教育研究科 専門職学位課程 |
公立高校で勤務をしていた昨年までは、生徒や学校教育とこれでもかというほどの至近距離で過ごしてきました。
現場での様々な経験はどれもが私の糧となり、間違いなく大きな財産です。
その一方で自身の力不足を感じることも多々あり、しかしながら目まぐるしい日々の中ではそれに向き合える時間もない。
教員としての自分に疑問を抱いていたとき、本大学院に入学する機会に恵まれました。
「俯瞰して現場を捉える」
―今までの距離とは違ったところから生徒や教育、自分自身を眺めてみると、その見え方の違いに驚きます。そしてそこに講義で得た知見を照らしあわせたり、学生同士でディスカッションをしたり、先生方に助言を求めたり......。
そうすると自分だけでは見ることのできなかった世界が目の前に現れます。
ストレート生や留学生の同期が持つ瑞々しい感性にハッとし、現職の同期の深い洞察に唸る。
多様な価値観をもつ集団の中での学びは、凝り固まったり迷ったりしていた今までの私に柔軟な思考を与えてくれます。毎日が新たな出会いや発見の連続で、こんなにも知的好奇心を刺激される日々はもう二度とないことでしょう。